JA上伊那
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米穀

 長野県下有数の米どころ上伊那。良質な「かみいな米」をはじめ、小麦、そばなど、自然の恩恵を受けて育った穀物は、県内外から高い評価を受けています。

アルプスの雪どけ水が育む”かみいな米”

 南アルプスと中央アルプスに囲まれた山紫水明の地、上伊那。春はおたまじゃくし、夏はほたる、秋はとんぼが飛び交う田んぼでは、2つのアルプスから流れ出る豊かな雪どけ水を利用して稲作が行われています。上伊那は昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候のため、病害虫の発生が少なく、低農薬で粒張りの良いおいしいお米ができあがります。

 管内のカントリーエレベーターではサイロで籾のまま貯蔵しています。注文に応じて籾摺りをして出荷する「今ずり米」は、1年を通じて品質と味が変わらず高い評価を受けています。

 さらに、主に関東や首都圏の量販店に出荷し、コンビニのおにぎりやお弁当など中外食向けとしても利用されています。

生産者の顔が見える安全安心な米づくり

 生産者全員が栽培管理記録簿を記帳し、生産基準に適合しているかをチェックしてから出荷しています。種子は採種圃場からの純粋な種子を100%使用し、農薬は育苗時・殺虫・殺菌各2剤以内。肥料はJAの施肥基準で指定した肥料のみを減量使用しています。

 上伊那地域の小中学校の学校給食米はすべてが上伊那産コシヒカリ。未来を担う地元の子どもたちのため、地産地消にも積極的に取り組んでいます。

全生産者が提出する水稲栽培管理記録

小麦

上伊那が主産地の”ハナチカラ”

 「ハナチカラ」は、令和3年に長野県で育成された小麦です。タンパク質の一種グルテンが豊富な超強力粉タイプの硬質小麦で、麺やパンへの加工適正に優れています。JA上伊那ではこの特性を生かし、県内の製麺会社と連携して冷し中華、うどん、担々麺、ラーメンなどの加工品を開発し、プライベートブランド「伊那華のシリーズ」から販売しています。

 地元はもちろん、上伊那のお土産としてお求めいただいたり、県外の提携JA直売所でも好評をいただき販売しています。ネット通販でもお求めいただけます。

JAタウン

そば

伝統を生かした香り高いそば

 JA上伊那の本所がある伊那市は「信州そば発祥の地」と言われ、多くのそばに関するイベントが開かれています。伊那市高遠町の「高遠そば」や、箕輪町や中川村でつくる「赤そば」なども有名で、伊那谷は古くからそばの名所として親しまれています。JA上伊那でも管内でとれたそばを使ってプライベートブランド「伊那華のシリーズ」から、季節限定の「伊那華の新そば」や「伊那華の年越しそば」、「伊那華の生そば」などを販売しています。

おいしさの秘訣 カントリーエレベーター

 カントリーエレベーターは、米の乾燥機と貯蔵サイロがエレベーターでつながれた大型の農業倉庫。JA上伊那には8基のカントリーエレベーターがあり、277,000俵(1俵60キロ)を収容できます。タネと同様に活力のある籾のまま、最適な温度で保管されているかみいな米は「今ずり米」と呼ばれ、注文が入る都度、籾すりをして出荷されます。1年を通じて変わらず、新鮮なお米のおいしさが味わえます。